「火傷・外傷」に効果のある温泉

鹿教湯・熊ノ湯・鷹ノ湯・駒ノ湯など温泉地に動物名の残っている温泉は数多くあります。薬を持たない動物が傷を癒し病気を治すために利用していたのを修験者や猟師が見つけ温泉発見のきっかけとなったという伝説は温泉地にはよくある話です。
さて、外傷や火傷には「炭酸泉」「食塩泉」「ボウショウ泉」「重曹泉」「石膏泉」「硫黄泉」などが効果があります。これらの温泉は患部の肉芽組織を良い状態にして皮膚の再生を早め細菌感染などを防ぎ化膿もおさえます。同時に痛み等も取り去ってくれます。古くから「きずの湯」などと呼ばれている温泉がそれで、入浴は39度前後のぬるめのお湯がよいでしょう。手術後の回復の助けにも効果的で、湯治による転地療法は患者さんの心理的好影響も期待できます。
効能が期待される温泉地
●二股ラジウム温泉 (北海道)
●下風呂温衆 (青森県)
●天童温泉 (山形県)
●鷲宿渥泉 (岩手県)
●鎌先温泉・作並温泉・湯ノ倉温泉 (宮城県)
●川上温泉・微温湯湿泉 (福島県)
●法師温泉・宝川温泉 (群馬県)
●塩原温泉 (栃木県)
●笹倉温泉 (新潟県)
●下部温泉 (山梨県)
●下呂温泉 (岐阜県)
●山中温泉 (石川県)
●沓掛温泉・湯田中温泉・上諏訪温泉(長野県)
●大滝温泉・湯が島温泉 (静岡県)
●城之崎温泉・有馬温泉 (兵庫県)
●三朝温泉 (鳥取県)
●温泉津温泉 (島根県)
●道後温泉 (愛媛県)
●長湯温泉 (大分県)
●嬉野温泉 (佐賀県)
●杖立温泉 (熊本県)
●栗野岳温泉 (鹿児島県)
などが代表的な温泉地です。
いずれにしても独自の誤った判断は禁物、温泉療法医の勤務する温泉病院などで正しい指導のもとに治療をなさることをお薦めします。