病院機能の評価ってなに?
■ 病院機能評価は病院選択の目安
安心して満足のいくよい医療を受けられる病院を知りたいとういう声は、今日に始まったことではありません。病院を選ぶ目安があれば、これに越したことはないのです。病院の機能が適切に果たされているかどうか、病院が提供している医療の質(中身)が機能的に適切であるかどうかを見極めようとするのが病院機能評価なのです。
■ 医療の質(中身)をみて評価
病院機能評価は、医療の質(中身)をみることで評価されるのであり、建物外観などの見映えがよいからということで評価されるものではありません。あくまで病院が提案する医療の質、医療のサービスの質によって評価することになります。

評価する物差し(尺度)として、病院を測るための基準(スタンダード)を作成し、その基準に照らして評価します。
基準は患者の立場で作られていて、評価の対象領域として、
① 病院の理念と組織的基盤
② 地域ニーズの反映
③ 診療の質の確保
④ 看護の適切な提供
⑤ 患者の満足と安心
⑥ 病院運営管理の合理性
という六領域から構成されています。
精神病院を評価する場合には、
⑦ 保護・隔離に関する機能
が付加項目として設定されています。
■ サーペイヤーによる訪問審査
評価は書面審査と訪問審査とにより行われ、後者には評価調査者(サーペイヤー)の複数の専門家スタッフが当たります。病院機能評価により、病院が提供する医療の質の改善・向上が図られ、患者にとっての安心・満足の医療が期待できます。